風雨来記オフin熊野2005
−びんちょうタン探訪編−
2005/11/6



テントを打つ雨音で目が覚める。

あ〜雨かぁ…

お昼過ぎまでは保つと思ったんだけどな…

テント畳むの億劫だな…

朝風呂も面倒だなぁ…

も少し寝てよ…zzzzz…












グワーッグワッグワッグワーッグワーッグワーッグワッ グワッ グワッ!

うひぃ なにごと?!


本格的な覚醒は謎の騒音によってもたらされました。
テントから出てみると、おっそろしい勢いでキャンプ場内を疾走する鴨の群が!

去年はこんなん居らへんかったんやけどなぁ…
おこぼれを狙ってるのか、朝食の準備をしていると群がってきます。
つかコイツラ警戒心無いな・・・





鴨鍋・・・




かーもかもかも くるっくー♪

「割と簡単に捕まえられるよ〜」(風月)
「鴨は絞めてからしばらく寝かせないと美味しくないよ」(たけ)

前日からキャンプインしているメンバーが既に試していたみたいでした。
考えることは同じなのねw
昨夜の残りやトースト・麺類で朝食を済ませ、いざ撤収!

と思ったものの、雨はまったく止む気配がありません。
雨の中テントを片づけるのは億劫なので、皆でだらだらとおしゃべりして過ごします。
お昼前になってようやく小降りになると、急いで片づけます。
なんとか荷物を片づけ終わると、再び雨脚が強くなってきました。
うひぃ、セーーーーフ!!



そろそろ出発しないとヤバイというGIL-LIAさんにあわせ、キャンプ場を引き払うことにします。
雨具を着込み、荷物を積んで出発準備完了!
またどこかの旅の空で会うことを約束し、GIL-LIAさんと共に先陣を切って出発です。

キャンプ場を出たところで東に向かうGIL-LIAさんと別れ、進路を西にとります。
雨の中、国道311号を走り続け途中県道を北上、龍神村に入り国道425号を走ります。

そしてやってきました「びんちょうタンの里」こと紀州備長炭振興館です。

まずは看板前で撮影。
振興館から少し西寄りにあるんですが、コレを撮らなきゃ来た意味が無いってもんです。
雨のせいで地面がぬかるんで駐輪しにくかったです。
あとUターンして道路に復帰するのも一苦労でした。

そして来た道を引き返し、いよいよびんちょうタンの里へ突入です。
ここは期待してたような道の駅的な施設ではなく、村民グラウンド?の脇にある木造の建物でした。
なにやら土木車両が停められた駐車場も舗装されておらず、砂利ダートだったため走行・駐輪に気を遣いました。
とりあえずコンクリの浄化水槽の上に駐輪して、雨を避けるために入り口の軒下にダッシュ!!
ここで入り口脇に目を遣ると、備長炭フィギアが展示されてました。


周りのちっこいのはガシャのフィギアですよね。
ここの職員が回してきたのだろうか?
想像するとちょっと微笑ましいかも…w

とりあえず中に入ると、どうやら靴を脱いでスリッパに履き替えなければいけないらしい。
面倒だけど、びしょ濡れのカッパを脱ぐ。
受付のおばさんに一声かけ、カッパを玄関に置かせて貰って中を見て回る。

入って左側の備長炭製品の売店にこんな物が!!


びんちょうタン漆器盆、こんなものまであるのか!?
つかコレ備長炭関係ないし!!

他のびんちょうタングッズはびんちょうタン風鈴。
コレはここでしか販売してないらしいです。
隣の通常版と比べると、違いは一目瞭然!



はい、短冊の部分が違うだけです。

もっとここでしか手に入らないスペシャルなグッズを開発すればいいのに…
ガシャフィギアの限定版とかさ…

他の展示物は備長炭制作の道具や原木といったありきたりな物でしたが、疲れていたので備長炭制作のビデオを鑑賞しつつストーブにあたりコーヒーブレイクとします。




はっ いかんいかん!
つい最後まで観てしまった!!
いや、備長炭作りは想像以上に大変で熟練の職人の手によって生み出されているということが分かりましたよ。
聖地巡礼で来た方も、せっかくだからじっくり他の展示物を見ていくことをお勧めします。
結構面白いよ?



さて、振興館を後にして再び雨の425号を走ります。
いや、この道ね、さっきまでは片側一車線だったのに、こっから一車線区間が断続してます。
和歌山にはよくある酷道なんだけど、雨の中荷物満載で走るのは正直カンベンな!


途中、マリみてな喫茶店を横目に見つつ、へろへろになりながらみなべICに到着です。
ここから高速に乗って北上します。
とりあえず昼飯時なので印南SAで休憩ついでに食事にします。
いやぁ、もう体に力が入らないくらい疲れてます。

食堂に入って、暖房の風がよく当たる席に荷物を置き、カッパを脱いで乾かします。
こういうところではハズレの少ないカレーを注文して味気ない昼食です。
窓の外を見ると、雨も小降りになってきていて、もう少ししたら止みそうな気配。

結局、体の感覚が戻るまでブニャブニャしてたら晴れ間が広がり、太陽が顔を出しました。

そして、雨上がりに私を迎えてくれたのは見事な虹でした。


こんな両端が地に着いた虹なんてめったにお目にかかれないですよね!
さっきまでの鬱々とした気分を吹き飛ばしてくれました。
カッパも乾いたので晴れ装備に戻して、気持ちよく自宅まで一気に高速で帰ったのでした。